アポイントメント中心のスケジュール管理で陥るワナ その1
成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
4. アポイントメント中心のスケジュール管理で陥るワナ その1
それでは次に、このような「アポイントメント中心のスケジュール管理」で陥るワナについて説明します。
私たちは、従来から「手帳とは、アポイントメントを管理するものだ」という観念で、スケジュール管理をしてきましたが、これには非常に大きな間違いがあります。
ここに2つの月間予定表があります。
あなたの予定表に近いのはどちらでしょうか? また、どちらが「仕事ができる人」の予定表でしょうか?
多分ほとんどの人は、Bさんのほうだと考えるでしょう。
それでは、Bさんのほうの予定表が作られる過程を説明しましょう。
ある日Bさんは、Cさんから「1ヶ月後の「X日」か「Y日」にお邪魔したい」と言う電話を受けたとします。 そうすると、Bさんは早速手帳の該当する日のスケジュールを確認しますね。
確認すると、両方の日ともに空いていたとします。
そうなるとBさんは、「両方とも空いているよ」と言う返事になりますね。
そうすると、Cさんは「それでは、Y日の9:00頃にお邪魔したいと思いますのでよろしくお願いします。」というお願いに、当然Bさんは、「いいよ!」と言う答えをするでしょう。
そして、手帳にこのようにスケジュールを書き込みます。
その後、Bさんは「C君の話は内容がないわりに長いからなあ」と言いながら、この程度の時間を確保してしまうでしょう。
そうこうするうちに、1ヶ月が経つと、Bさんのスケジュールはどうなっているかと言いますと、「Bさんの予定表」のようになっているでしょう。
このようにして、Bさんのような予定が作られていきます。
これがいわゆる「アポイントメント中心のスケジュール管理」なんです。
しかし、これがたいへんな問題となります。