目標設定の方法

成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
 

9.1.2 目標設定の方法

 
 しかしながら、 「弁護士になるぞ」と、ノートに書いただけでは実現しないことは誰にでもわかります。
 これは、地図を持たず道も決めずにドライブに出かけるようなものです。 決して思うような場所にはたどり着けません。

 長期のビジョン的な目標はそれだけでは達成することはできません。
 何年も先に定められたゴールに達するために、今日の活動をどのようにしてその方向に向けるべきか知ることは非常に難しいことです。
 このため私たちは、通常中間の目標を設定します。

 ドライブのたとえで言うと、「何時にどのサービスエリアについて休憩...」ということです。

 目標を実現するために、目標はより具体的で、扱いやすいいくつかの中間的な目標にブレークダウンすることが必要です。
 そしてそれは、行動計画-それはほとんどがプロジェクトと言う形になります-に展開することが出来るほど明確なものになるべきです。

 もちろんこれらの目標・計画は、会社の方針に統合されて、そして他の部門が策定した目標と調和していなければなりません。

 目標を設定する際には大事なことが2つあります。 

 最初は、「SMART」ということです。

 ご存知の方もおられると思いますが、達成できる目標を設定するために考えておく必要のあることです。

  最初のSは、「Specific」 つまり、「具体的であること」です。
 目標が抽象的であると何を達成すべきか、わからなくなります。

  Mは、「Measurable」 つまり、「測定可能である」ということです。
 評価できるように書かなくてはいけません。

  Aは、「Achievable」 つまり、「達成可能である」ということです。  「Action Oriented」(行動を促す)と言う人もいます。
 極度に難しい目標の場合、人は絶望します。 簡単すぎる場合、怠けます。 高すぎず、低すぎずの適切な

高さが目標には必要です。 適切な目標は、人のパフォーマンスを最大化します。

  Rは、「Related」。  「Relevant」と言う人もいます。
 目標が理念や他の目標と整合性があるかということです。

  最後のTは、「Timely」とか、「Time-bound」 つまり、「期日が明確である」ということです。
 目標は時宜を得ているものでないと何の価値もありません。 早すぎず、遅すぎずです。

 2つ目は、目標には必ず優先順位を付けると言うことです。
 これはもうお分かりと思いますが、実行段階での優先順位のバッティングを防ぐためです。
 実行段階では、必ずどちらの仕事をやるべきかと言う、優先度のバッティングが起こります。
 こんなときに、この目標の優先度に戻って判断できるようにするためです。

 

次の記事へ ページの先頭に戻る