TaskTimerの持つ機能
成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
8.6 TaskTimerの持つ機能
ここで少し、TaskTimerが持っているタイムマネジメントの考え方について説明します。
この仕事量のグラフを見てください。
ここに、100%という線とともに、「60%」と言う線が引かれています。 これは何も、50%の間違いではないのです。
ここには、TaskTimerが基本としている「タイムマネジメント」の考え方が入っています。
この60%と言う数字は、「仕事の予定は60%以下にする」と言う考え方です。
TaskTimerは、長年のタイムマネジメントに関する経験から、60%を超える予定が入っている場合には、大体その日は残業になってしまうと言う「経験則」からこの数字を割り出しています。
ですから、これを超えて仕事が入っていると一目でわかるようになっているのです。
それでは残りの40%はどうするのかと言いますと、「突発的に発生する仕事用」のバッファとして使用するのです。
一般に、スケジュールはびっしりとくみ上げるほうが効率的であると考えている方が多くて、分刻みのスケジュールを組んでは、「俺も良く働くわい」と悦にいっている人もいるかと思います。
しかし考えてください、こう言ったスケジュールではどれかひとつのスケジュールが遅れたり長びいたらもうそのスケジュールを守っていくことができなくなります。
また、こう言ったスケジュールを組んでしまうと、開始早々から突発的な仕事が飛び込んでくるものです。 そうなったら、スケジュールどおりに仕事をこなしていくことは不可能です。
このようなスケジュールは、組んでは失敗し修正しては失敗するので、もうスケジュールなんか組んでも守れないものだ(これをサーカスの象症候群というそうです)と端からあきらめて投げ出してしまっている人も多いのでしょう。
その大きな原因は、この「遊びのあるスケジューリング」を知らないからなのです。
このグラフをいつも見ることができるので、60%を超えているところを見つけては、「仕事の平準化」をするために手を打つことができます。
つまり、プロアクティブなスケジュールのプランニング(カタカナばかりで申し訳ありません)を実践していくことができるのです。
TaskTimerは、随所に「Aタイムという考え方をベースとした効果的なタイムマネジメント」を実践するためのノウハウが詰め込まれています。
さて、仕事を部下に委任すると言いましたが、これも部下の予定や仕事量を見ながらできないと結局部下がオーバーフローしてしまいますが、TaskTimerで仕事の情報を共有していると、難なくこう言ったことも解決することができるようになります。
そういう意味で、関係者全員がこの仕組みを理解して仕事をやっていく必要があります。
このように、組織で行う仕事に関しても、TaskTimerは「チームマネジメント」や「コミュニケーション」と言ったことについての支援をしてくれます。
こう言ったことについては、次のセミナーのテーマとして取り上げる予定です。
今回は、チームが成功するために必要な個人がどのように行動することが必要かについてを、説明いたします。