ストレスをためないために、すべてを覚えようとしない
成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
7.2 ストレスをためないために、すべてを覚えようとしない
人間と言うのは、ミスをすると同時に忘れる動物です。
忘れるからこそ、新しいモノ・コトを想像・創造することができます。
しかし、我々人間は「覚えておかなければならない」と言う環境に立たされると、非常なストレスを感じます。
やるべきことを「ひとつ残らず」覚えているという能力を持っていても、それを思い出すのは、いちばん都合のいいときでも、効果のあるときでもないはずです。
たとえば午前3時、寝床の中で起き上がって考える。「そうだあれをやらなくっちゃ...」と思い出すともう眠ることができません。 朝まで悶々ということになってしまいます。
そうなると、次の日の仕事にも差し支えることにもなるし、ストレスがどんどん溜まってしまいます。
また、よく「気が散る」と言う人もこういう傾向を持っていると言われてます。
仕事をしているときに、「あの人に電話かけなくちゃ」とか、「明日までに書き物を完成させなくちゃ」など、集中できない人は自分の頭でやるべき仕事を覚えておこううとしているからです。
我々人類は、このために「メモシステム」と言う仕組みを発明しました。
「「やるべきこと(いわゆるToDo)」は記憶せずにメモしておく。」と言うことは、それを忘れると言うことです。
仕事のことなどを忘れて、ぐっすりと眠ることができるためには、すべてのアクティビティをToDoリストに書きだしてておくことです。
そして、信頼できる「記憶せずにメモしておく」システムを作ることで、いちいちものごとを記憶する必要もなくなり、今目の前にある仕事に「集中」することができます。
大切なことは、「メモシステム(ToDoリスト)」をいつでも見ることができて、定期的に自分の予定表に計画でき、実行状況を簡単にチェックできる「信頼できるシステム」をすぐに使えるようにしておいて、無数の細かいことを、必要なときに必要なことだけ、思い出すようにすることです。