5S (整理・整頓・清潔・清掃・躾け(習慣化))

成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
 

7.3 5S (整理・整頓・清潔・清掃・躾け(習慣化))

 
 3番目は、5S (整理・整頓・清潔・清掃・躾け(習慣化))です。

 整理・整頓というと、「生産現場のことで、ホワイトカラーのオフィスでは関係ない」 と考えられている人が多いと考えます。
 だから、スローガンとして 「5S」 を掲げてもなかなか浸透しないし、浸透させる側も力が入っていません。

 私がいたオフィスでもそうでした。
 毎年、幹部が年度予算・年度目標を発表するのですが、目標項目が5つあると、大体いつも5Sは一番最後の5番目なのです。 しかも申し訳なさそうに書いてあります。
 これでは、力が入っていないことが見え見えで、誰も真剣に推進しようと考えているとは思いませんでした。

 その結果は、机の上には書類が積みあがり、通路にはダンボールが、必要のない資料が書庫に満載...数え上げたらキリがないようなカオス環境の中で仕事をしています。
 こんな状態でも、どこにどの資料があるかを把握しているから大丈夫と言う人に限って、「おーい、あの資料どこに行った?」や「ちょっとまって、この辺に在ったから」など、時間の無駄使いをしています。

 しかし、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙は、ビジネスパーソンがオフィスで探し物をする時間が、年間で6週間に及ぶと報じています。

 にわかには信じられませんが、これを見ると、我々の仕事時間の1割以上が探し物のために消えてしまっていることになります。

 1日の仕事時間を8時間とすると、1時間弱です。 これは大変な無駄です。

 毎日1時間弱の時間を無駄にしていることによって生じる損失は以下のとおりです。

(1) 貴重な仕事時間(約10%)の損失

(2) 捜し物のためストレスがたまり、仕事への集中力がなくなる。

(3) 一番大きな損失は、この時間を有効に使えなかったことによる機会の損失です。

 こういった損失は、一般には目に見えないものなので、毎年膨大な損失(少なく見積もっても、社員一人当たり毎年年収の20%程度にはなるでしょう)を被っていても気にならないのかもしれません。 しかし大変な損失です。

 それだけではありません、仕事を始めようというときのこの混乱は、イライラを募らせやる気をそいでいきます。(皆さんの中にも経験のある人がいると思います)

 これを見ると、いかに5Sを実施するということが非常に重要なことだと思えてくると思います。

 ぜひ皆さん方も、真剣に取り組んでもらいたいと思います。

 TaskTimerを使うことで、この整理・整頓を効果的に行う仕掛けを提供することができます。 これについては、別のセミナーとして提供いたします。 おたのしみに。

 以上が、タイムマネジメントを効果的に遂行できるために理解しておいていただきたい基本的な考え方です。
 これ以外にも理解しておいていただきたい考え方はいくつかありますが、その都度説明します。
 もしくは、私たちのHPのUseful Wordsをご覧ください。

 

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