自分の仕事を把握する
成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
8.1 自分の仕事を把握する
自分の仕事の全体を把握して初めてこういった平準化などを考えることができます。
みなさんは、自分の仕事全体を把握されているでしょうか? ほとんど全員と言ってよいと思いますが、「把握できていない」と答えられると思います。
前にも書きました「旅行の計画」などは計画なくしてはうまく行かないことは自明ですが、ご自分の夢(会社での仕事の成果も当然含まれます)についてもそれはおなじです。
夢を抱いてどこかに書いておくだけで実現するなどと言うことを信じている人は居られないでしょうが、「今はだめだけど、暇になったら...」などと考えていたりする人が多いのではないでしょうか。
しかし、今抱いている夢を今実現できずに、将来それを実現できることはありません。
ぜひ、一度ご自分の夢・仕事の棚卸をして見てください。
しかし棚卸をすると、それを管理するシステムがないことに気づくと思います。
TaskTimerはあなたの棚卸したすべての夢・仕事を管理することができます。 それが始まりです。
一般的には、他人と行う仕事(会議や商談などのアポイントメント)は十分に把握できているでしょうからここからは除くことにします。
まず最初に、自分でやるべき仕事(ToDoと言われます)を把握するために最低限以下の項目を設定することです。
(1) 件名(表題)
(2) 開始日
(3) 期限
(4) 優先順位
(5) 予定所要時間
TaskTimerでは、新しいタスク(自分でやる仕事)が発生したときに、こう言った基本的な項目をきちんと入力させるために、先頭の画面にこれらの項目を入力するよう表示されています。
皆さん方の使われている「システム」ではどこまで記入できるでしょうか?
一般的なスケジュール管理ツールでは、通常(3)まで、よくできているツールでも(4)までがせいぜいでしょう。
システム手帳では、最初から(5)を記述することは考えられていません。 記述しても使い道がないからです。
しかし、この5項目を適切に記述することで、はじめて自分の仕事の全貌が明らかになります。
いままで、どんな仕事が滞留していてどの程度の作業負荷を伴っているかわからずに、「モヤモヤ」した状態が続いていたのでしょうが、たったこの(5)を入力するだけで、劇的に変わってきます。
これが、自分の仕事の状況の「見える化」です。
それでは、仕事の平準化作業に入りましょう。
この平準化作業に入るときに、上で説明した「タイムマネジメント」の考え方を使うことによって、効果の上がる計画を作ることができます。