タイムマネジメント ステージ 1
成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
5. タイムマネジメント ステージ 1
それでは、次になにをすることでBさんは自分の仕事を調整することができるようになるのでしょうか?
そのためには、ステップを踏んでタイムマネジメントについての考え方を理解してから調整していくことが非常に重要です。
日常業務に振り回され、仕事の順番がカナル現象化している人が自分の仕事の調整をすると、一般的に「重要な仕事」を後回しにしてしまうからです。
最初は、仕事の優先度についての考え方です。
仕事がオーバーフローしていなければ、毎日計画通りに仕事をこなしていけば済みますが、Bさんのように仕事がオーバーフローしていると、どの仕事から片付けていくかと言うことが成果を上げるためには非常に重要になります。
ここでは、私たちは「アイゼンハワーの原則」を学びます。
仕事で成果を上げるときは、たくさんの仕事がある中でどれから片付けていくかを決める必要があります。 これは、仕事に優先順位をつけることです。
従来のスケジュール管理では、これは「緊急な仕事から」片付けていくと言うものでした。
Bさんの予定表を見てください。
予定には、空いている時間にそのときに行わなければならない仕事(アポイントメント)がぎっしりと詰まっています。
これは、その会議などがBさんの空いている時間帯に一番緊急な仕事だからに過ぎません。
それは、BさんとCさんの会話にも現れています。 Bさんの仕事の計画を立てる判断基準はその時間が空いているか否かだけです。 それ以外の判断基準はありません。
しかし、アイゼンハワーは大統領のとき、彼のスタッフが仕事の成果を出すことが出来るように簡単なマトリックスを作り優先順位のつけ方と仕事の順番を指示しました。
これによれば、彼は仕事を
縦軸に重要なもの = 業績の向上および目標・方針の達成に大きく貢献するもの
横軸に緊急なもの = すぐに対応しなければならないもの
に分けることによって、このような、3つの仕事のカテゴリーを作ったのです。
・ A-タスクは緊急で重要な仕事
・ B-タスクは緊急ではないが重要な仕事
・ C-タスクは緊急だが重要ではない仕事
そして、A→B→Cの順番に仕事をするよう指示し成果を上げさせました。
最近のさまざまな本やセミナーなどではこの原則をさまざまな呼び方で説明していますが、原点はこれです。
私たちもこの考え方を元に、仕事の優先度と言うものを考えます。
実は、TaskTimerでは、従来からこの考え方をシステムの中に取り込んでいます。
以下のようです。
この考え方を使うと、仕事の優先順位化ということの重要性が非常に明確に見えてきます。
次にそれを考えて見ます。
私たちはこれを考えるときに、ご自分の仕事がどのタスクを中心に回っているのかを確認してもらっています。
一日の仕事(3日間程度行うことが理想です)でどういったことをやったかを15分程度単位で記述していただきます。
そしてその仕事がどのタスクかを記入していただきます。
そして、トータルとしてどのタスクが支配的になっているかを分析していただきます。
ここでは、「A」「B」「C」のタスクとはどんなもので、どのような性質を持っているかを考えて行きたいと思います。